会費未納でモーニングRC(ロータリークラブ)から
退会勧告受けた、あの佐原正雄氏

 バッグから取り出した札束を振りかざし「私は金がないわけではないんだ」と大見得を切ったというからこの人らしい。行くところトラブルが生じる奇っ怪な歯科医院オーナー・佐原正雄氏(栃木県河内町の元町議)が、会費未納で旭川モーニングLC(ロータリークラブ)から退会勧告を受けた後に出席した例会でのことだ。弁明≠ノ与えられた時間は二分ほどだったが、とうとうと二十分余り熱弁を振るい、出席したロータリアンをあきれさせた。

トラブルメーカー

 佐原氏については本誌でたびたび取り上げてきた。

 『怪しげな歯科医院オーナー』として四年前の平成八年に二度。蒔田裕市議が理事長を務める社会福祉法人を追われた経緯は今年五月号『社会福祉法人旭川緑光会“乗っ取り騒動”』で。

 騙され、人生を狂わせられたという医師の告発は今年六月号『佐原正雄は許せない!』。

 このほか、記事にはしなかったが、「迷惑を蒙っている」「雇用契約が守られず、賃金を払ってもらえない」などといった訴えがいくつも本誌に寄せられている。

 交通事故被害の訴えもあった。当て逃げされた女性の母親からのものだ。

 「雨の夜、娘が運転していたクルマにぶつかってきた黒い大型乗用がそのまま逃走しました。娘はひるまずに追いかけてつかまえました。

 運転していた男は、雨の中路上に土下座して誤り“警察には通報しないでほしい、私がすべて悪い。こちらが責任を持ってあなたのクルマは直す”と言い、歯科医院を経営する佐原だと名刺を出しました。

 ところが、修理費用はそんなに多額ではなかったのですが、約束とは違い、一向に払ってくれないのです。医院の方にも出向きましたが、一転、横柄な態度でラチがあきません。どうしたら良いでしょうか」

 何度も言うが、トラブルの多い人物なのである。

遅延、また遅延…

 佐原氏は元栃木県河内町の議員。平成五年に副議長席を金で買った贈収賄の疑いで県警と宇都宮東署から地検に送検されている。また、地元の特別養護老人ホームで施設長を務めていた時、多額の寄付を入所者に強要した疑いが浮上し、施設が特別監査を受けたという“過去”もある。

 旭川と関わりをもったのは「買い得の歯科医院がある」とすすめられ、この物件を買うためにやってきた十年ほど前。以後、旭川でさまざまな問題を起こし今日に至っている。様々なトラブルを抱えては住みにくいだろうに、しぶとく旭川にとどまっているのである。

 モーニングRCのメンバーとなったのは昨年のことである。

 会員は、半期(六ヵ月)の負担金をその期のスタート時に払うのが決まりである。モーニングRCの場合は十五万円弱。今期は七月にスタートしているからその月にすみやかに納付しなければならない。

 紳士の集まりであるRCで会費を遅延、延滞するケースは稀(まれ)である。

 その恥ずべき行為を行ったのが佐原氏。七月が過ぎ、八月になっても未納が続いた。再三にわたって“督促”も行われたが、一向に払う気配がない。

 モーニングRCの決まりでは「負担金を払わない、あるいは四回連続例会を欠席した場合は自動的に会員の身分が終結する」。延滞が続いたことで九月二十四日に開かれた理事会で退会を勧告することが決まった。

札束を振り回し

 佐原氏は、例会出席率も極めて悪かった。今期、例会に出たのはわずか一回。負担金未納でなくても、退会勧告は避けられなかったのである。

 理事会の退会勧告の決定は、九月二十六日に文書で通知された。佐原氏からは電話で「(職場の)部長が不在で、支払いが遅れてしまった」などと言い訳があったが、退会勧告の決定は覆(くつがえ)らなかった。

 二十八日に行なわれた例会には、珍しく佐原氏も出席した。今期、ようやく二回目の出席だ。

 この場で佐原氏にわずかな時間が与えられた。出席していたロータリアンは皆、「お世話になりましたが今日でお別れです」といった最後のあいさつがあると思っていたのだが……

 「担当部長が入院していたので、未払いになっていることは知らなかった」と抗弁し、持参したバッグから帯封のついた一万円の束を取り出すと「金はあるんだ」と熱弁を振るいだしたのである。

 「興奮気味に大きな声で時には机を叩き“世間でいろいろ言われているが自分はいっさい悪いことはしていない”などとまくしたてた。

 うちの例会はいつも午前八時半に解散。それからみんなそれぞれの職場に行く。この日も佐原さんの話は二、三分で終わり解散となるものと思っていたが、二十分以上三十分近く抗弁が続いて、私は約束の時間に遅れてしまった」(会員の一人)

 何とかの最後っ屁というが、残った人たちに不快な感情を与えての例会となった。

「除名にすべき」

 別の会員がこう言う。

 「例会にまったく出席せず、負担金は払わないという態度に“除名にすべきだ”との意見もあったが、本人が栃木での活動継続を希望したので、退会勧告という温情的な処分にした。

 しかし、無礼きわまりない言いたい放題で、あんな不愉快な思いをさせられるなら、情けなどかけずに除名のほうがよかった」

 ともあれ、またまたトラブルが発覚し世間を騒がせることとなった佐原氏。そろそろ旭川での活動は止め、栃木に帰ってもらいたいものである。