タイムリーインタビュー

式典の目玉は「新旭川JC宣言」

旭川青年会議所副理事長 創立50周年記念式典大会長 金 哲一氏   
旭川青年会議所理事 創立50周年記念式典実行委員長 
嶋村卓朗氏に聞く

 旭川青年会議所の創立五十周年記念式典が十一月十八日に旭川グランドホテルで開催される。二十一世紀に向け新たなJCのあり方を示す『新旭川JC宣言』が掲げられ、これからの“方向性”が打ち出される。準備に追われる大会長の金哲一氏と実務を担当する実行委員長の嶋村卓朗氏に式典への意気込みを聞いた。


きん・てついち
  昭和三十五年生まれ。トーエー企業鰹務取締役副社長。JC入会は平成三年。副理事長を務め、日本JCで副会頭を務める荒井保明氏の補佐役も務める。

しまむら・たくろう
 昭和三十六年生まれ。中央オフセット印刷代表取締役社長。JC入会は平成六年。五十周年記念プロジェクト運営会議議長を務める。


「もっと地域に根づいた組織を目指すために
 地域の人たちとどう関わりを持っていくのか」

 西田 旭川青年会議所(以下旭川JC)の五十周年式典が一カ月後に迫りましたね。

  はい。大詰めの段階を迎えました。半世紀の歴史をもう一度振り返り、決して派手にやるのではなく、我々の先輩たちが築いてきた歴史を検証し、これからどうしていくべきかをこの大会で確認し、地域の皆さんに発信していきたいと考えています。

 大会長という名前をいただいていますが、旭川を留守にすることが多いものですから、実務は実行委員長の嶋村君に任せていまして、申し訳ない気持ちでいます。

 西田 式典ではどのようなことを行うのですか。

 嶋村 はじめに五十年を振り返ったビデオを用意し、歴代理事長にご登壇いただき、紹介させていただく段取りになっています。ほかのJCの五十周年式典では三十名くらいの歴代理事長が出席されていますので、旭川でも多くの方に出席していただけると嬉しいのですが。

 式典の一つの目玉として『新旭川JC宣言』を掲げ、その宣言文を発表することになっています。これからのJCの方向性と、なすべきことを明確にし、自分たちが地域やメンバーに対してどのようなことを行っていくのかを皆さんの前で宣言します。

  一年前から大会に向けて委員会を発足させ、メンバーから意見を集めて月二回ほどのペースで協議を重ねながら九月の総会で宣言文を可決しました。

 これまでも全国共通の宣言文はあったのですが、もっと地域に根づいた組織を目指すために、これから地域の人たちとどういう関わりを持ち、どのようなことをしていくのかを明確にし、アピールしたほうが地域との連携がとれるのではないかという考えに基づいています。宣言文の背景をビジュアル化してビデオにまとめ、それを映しながら宣言する段取りになっています。

 当日の式典で発表させていただきたいと思っていますので、宣言文の内容は詳しくはお話できないのですが、二〇〇〇年代の運動指針として三点を掲げています。経済状況が依然として厳しく、メンバーの活動も力を一点に集中しなくてはなりません。新宣言を心に刻んで活動を行っていこうとするものです。

「開催に向けて全国のJCの式典を視察。
 それぞれの思いが内容に反映されていた」

 西田 式典に向けて、全国のJCの大会を視察されたそうですね。

  五十周年を迎えたJCは全国七百四十九のJCのうち旭川を含めて七つあります。去年の暮れの東京の式典をはじめ、大阪、広島、名古屋、函館を視察してきました。それぞれの地域によって色合いは異なりましたが、それぞれJCへの思いが式典の内容に反映されていました。これまでの歴史を振り返ったり、これからの目標についても地域性が出ていて、我々もそこから学び、軌道修正をする部分もありました。

 懇親会の料理でも地域性が現れていて、広島では五十年前に流行したオムライスやナポリタンなどの洋食が出されていました。

 嶋村 大阪は屋台で地元の料理が出ていましたし、ホテルの料理はとても盛大でした。

 旭川JCの祝賀会では、十一月という季節柄と、北海道料理ということを前面に打ち出す予定です。今回は全国からJCのメンバーが来ますし、旭川JCの荒井保明さんが副会頭として出向している日本JCの役員の皆さんも多数お見えになります。せっかく集まっていただくのですから料理は慎重に考えておかねばならないと思っています。

 西田 旭川をPRできるよい機会ですものね。

 嶋村 そうですね。ほかのところには負けたくないという気持ちもあります。 西田 どれくらいの人数が集まるのですか。

  約八百人くらいの予定になっています。現役のメンバーとシニアと来賓の方、全国のJCのメンバーが集まりますが、「来年五十周年式典をやるので勉強させてほしい」という他都市のJCからの要請もあります。

「10数名程度が退会や休会をしている。
 時代の空気で委縮している部分もある」

 西田 当日のスケージュールはどのようになっているのですか。

  式典が午前十一時から始まり、祝賀会は正午から一時半くらいを予定しています。メンバーは“烈夏”の赤い半てんを着てホスト役に徹します。

 我々二人はそろそろ卒業ですが、メンバーの世代が若くなり、まだ大きな大会を経験していない者も多いですので、今回の大会を経験することで二〇〇二年の全国大会につなげてもらえればと思っています。

 西田 全国大会の準備は進んでいますか。

  来年から本格的な組み立てに入りまして、今年は福山開催の全国大会を参考に勉強をします。二〇〇二年には我々は二人とも卒業していますので、残念ながら陰からそっと見守る形になってしまいますね。

 西田 ところで金さんは荒井さんの補佐役を務められていますね。荒井さんの副会頭としての評判はいかがですか。

  日本JCの役員を集めた会議でもかなり手厳しい指摘や質問をしますので、最後には荒井さんに意見が求められるほどの存在になっています。人にも厳しいのですが自分にはもっと厳しい人。

 副会頭を務めることで、どうしても多くの時間をJC活動に使わざるをえない状況にありますが、どうせやるのなら思い切ってやってみようという心つもりで副会頭職に臨んだそうです。

 就任当初は英会話が不安だったようですが、時間を見つけては英会話の本を読み、今年の夏には会話に困らないぐらいのレベルにまで上達していました。

 十一月三日から荒井さんが担当する日本JCの事業で、世界会議が札幌で開かれます。荒井さんにとっては最後の大仕事。旭川JCでも大挙してお手伝いさせてもらいます。

 嶋村 「任期を終えたら自分の仕事(荒井建設副社長)がしたい」と言われていましたが、同世代として期待したいですね。沈滞ムードの旭川を、経営者の一人として引っ張っていってもらいたい。素晴らしい人材だと思います。

 西田 ところで旭川JCの例会出席率が下がっているそうですね。

  お恥ずかしい話ですが、今年に入って会社の都合で十数名程度が退会や休会をしてます。例会でも景気のいい話はでませんね。

 嶋村 メンバーがこの時代の空気で萎縮している部分もあります。こういう時だからこそ元気を出し背伸びをし、仕事はもちろんJC活動も一生懸命頑張ろうという気持ちが大事だと思います。