2001年 6月号 No.390

山真建設工業(美瑛)“放漫経営”で倒産
 
 美瑛町発注の公共工事を中心に10億円前後の売上高を上げていた同町西町4丁目の山真建設工業(株)(資本金2000万円、片山典章社長、従業員25人)が倒産した。破たんの原因はずばり放漫経営。現在、同社単独で町営住宅を建設中だが工事は中断、7月の入居予定が絶望的となっている。同社のルーズな経営ぶりは業界や町民の間でもよく知られていたことだけに、安易に単独工事を発注した役場の責任も問われるところだ。

本格化する買物公園7・8条8丁目再開発計画
 
 大規模な計画があがっては、具体化しないままに消える。そんなことが繰り返されて20年余り経過してしまった旭川市7条8丁目地区再開発だが、8条8丁目も含めゾーンを拡大して新たな構想が練られている。商業施設公共施設を合わせた都市型共同住宅を建て持続的なコミュニティを形成しようというプラン。

旭川商工会議所改選期まで半年沈黙続ける山川久明会頭の胸中は?
 
 11月の改選で勇退は確実と見られている旭川商工会議所の山川久明会頭だが、本人は依然、進退問題に関して沈黙を守っている。 「会合には相変わらず精力的に足を運んでいる。ひょっとしたら続投の考えではないのか」―こんな声も会員の間からあがっている。はてさて、会頭の胸のうちは……

出版業者と教育関係者の癒着で決まる教科書採択事情
 
 昨年末から新聞紙上を賑わしている教科書問題の実体、特に本道の教科書採択問題の実体に本誌が肉迫、新聞紙上や他のマスコミでは決して得られない、呆れた本道の癒着教科書行政をスッパ抜く。

カムイスキーリンクス買収に旭川企業が意欲?
 
 道内でも屈指の規模を誇るスキー場・カムイスキーリンクス(旭川市神居町)が存続か閉鎖かの狭間で揺れている。実質的なオーナーである日本ゴルフ振興(本社・大阪市)は旭川市に対して運営費助成継続を求めているが、市は「自主努力や他の民間企業への譲渡で営業継続」を主張し、助成金は一度きりとの姿勢を崩していない。両者の駆け引きを地元の観光業界などは固唾を飲んで見守っているが、水面下では同スキー場の買収に関心を寄せる企業もまた、その成り行きに注目している。

新助役・中村忠雄氏の決意「環境に優しい街づくり」
 
 旭川市の新しい助役に企画部長の中村忠雄氏(58)が就任した。堅実で職員からも人望が厚いという中村氏に行政が抱える課題や助役としての抱負を語ってもらった。

驚異のキノコ「カバノアナタケ」でガンが治った!
 
 カバノアナタケを飲んで「リンパ腫が消えた」「前立腺ガンが治った」という報告が相次いでいる。民間治療薬として古くから重用されてきたキノコの一種「カバノアナタケ」が、いま、ガンや成人病に苦しむ人たちの間で注目されている。公的機関での研究も進み、医療現場で治療にあたる医師もその劇的効果に驚きを隠さない。
 本誌では脚光を浴びる「カバノアナタケ」に着目。体験談を交えながら「カバノアナタケ」の驚異の効果を紹介する。

郊外大型店化をたどる旭川市内書店の変遷
 
 どの業界にも変遷があるように、旭川市内の書店も移り変わりの色をくっきり映し出している。雑誌の扱いに力を入れるコンビニエンスストアが出店攻勢をかける一方で、近隣の小規模書店の閉店が相次いだ。この先書店は、どのような浮沈をたどるのだろうか。

菅原市長、財界さっぽろ“和解”で決着
 
 「被告は十分な取材をしていなかったことを認める。(その代わり)原告は訴えを取り下げる」―昨年3月末、菅原市長が札幌の雑誌社を名誉毀損で訴えた事件は、結果として“和解”という穏やかな幕切れに終わり、肝心の“誓約書”の真偽については明らかにされなかった。

粗大ゴミ有料回収、家電リサイクル法施行で懸念される不法投棄
 
 4月1日からスタートした粗大ごみの有料回収や家電リサイクル法の施行で増加が懸念される不法投棄を未然に防ぐため、旭川市は市民からボランティアを募り、近郊の山間部で古タイヤなどの不法投棄が目立つ地域のパトロールを実施、警察と連携して違反者の摘発も行う。職員がこれまで行ってきたパトロールに加え、ヘリコプターによる空からの監視も「抜き打ち的に行う」と不法投棄への監視を強化する方針だ。

稚内でコンビニを襲った一家4人に温情判決
 
 「金が欲しかとばってん」。早口の熊本弁で金を要求する男。後ろには包丁を手にした若い男。恐怖に襲われた店員は、男が何を言っているのかすぐにはわからなかったようだ。奇妙なことに男は金を要求したあと、警察に電話するように言い、さらに車のナンバーを控えさせ、挙句の果て奪った現金を店に返して逃走した。ほどなく逮捕されたこの強盗、借金苦から逃げるために熊本から北へ北へと目指し、最北の地・稚内にたどり着いた一家4人だった。

タイムリーインタビュー
北海道上川支庁長 馬籠久夫氏
 
 新しい上川支庁長に4月1日付けで前教育庁企画総務部長の馬籠久夫氏が着任した。小樽市助役、生活福祉部次長、水産林務部林務局長などさまざまな分野を歩いてきた馬籠氏に上川の印象や、不振が続く基幹産業への対応策などを聞いた。

今月の視点
ローマ法王旭川招へいの夢  西田 勲
 
 ゴールデンウィーク初日の4月28日、大雪クリスタルホール音楽堂で延安昭一さんのテノールリサイタルが開かれた。イタリアのローマを拠点に活動する声楽家の延安さんは、ローマ1といわれる日本料理店『濱清(はませい)』のオーナーでもある。向こうでの交友関係は多彩で、仕事の関係でローマ法王庁とも密接なパイプを持っている。

 今から13年前に旭川の合唱団がローマを訪れ法王に歌声を披露したが、仲介の労をとったのが延安さんだった。

 音楽堂でのリサイタルでは、ベルデイのオペラ曲やナポリ民謡を聞かせてくれたが、ソフトな歌声はイタリアの心を伝え会場の市民を魅了させた。アンコールが続き、延安さんに「旭川は第2の故郷です」といわしめるほど、感動的なリサイタルであった。

 リサイタルの後、懇親会に移ったが、あいさつに立った延安さんは「私の大きな仕事は、ローマ法王を旭川へお招きすることだと常々思い努力しています。今はたいへん良い方向に向かっており、9割方実現すると私は思っています」と語った。懇親会出席者からは期せずして歓声と割れるような拍手が起こった。

 私はこのローマ法王を旭川に招く話を、旭川でいくつかの合唱団指揮者として活躍する小田一也さんから何度か聞いたことがあった。

 小田さんは「みんなからホラといわれるような大きな夢を描き、これを実現するのが楽しみです」と言うユニークな人である。

 年明け早々、総勢190名という旭川の大合唱団がイタリアを訪問したが、中心になって計画を進めたのが小田さんである。

 190名の人がローマに行くのは費用だけでも5000万円をくだらない。今回のように法王パウロ二世と謁見する段取りは、延安さんらの協力を得てのことだといっても、やはり大変なことである。

 小田さんもまた「合唱団の交流事業を続けてきた本当の目的は、法王に旭川へ来てもらいたかったからです。法王の前で市民が歌うことで、強く旭川というまちを印象付けたいと考えていました」と言い、そこまで法王招致にこだわることについては「パウロ二世は世界平和の象徴だからです」ときっぱりと話す。

 さて、二人を中心とする努力で進んできたこの素晴らしい計画はいつ実現するのだろうか。

 小田さんによると、来年九月頃にも法王が来日し、「東京のほか長崎、神戸、そして休養のため北海道を訪ねるのではないだろうか。そうであれば北海道で立ち寄るのは旭川の可能性がかなり高い」というのである。

 今年法王に謁見した際、小田さんは菅原功一市長の親書とあわせ、美瑛の丘など大雪周辺の風景を写したビデオなども献上してきた。「北海道はパウロ二世の故郷ポーランドに似ています。大雪の山々と景観は法王にとって最高の休息の場となるはずです」と小田さんは声をはずませる。

 今月31日に札幌青年会議所が招いてクリントン前アメリカ大統領が札幌を訪れる。そして来年は、パウロ二世が来道するわけだ。もし旭川訪問が実現したら、旭川を世界に知ってもらう大きなチャンスである。これほどの大物が来旭するのは過去に例がなく、後世の歴史に残るできごととなる。

 小田さん、延安さんらの夢の実現を大きな期待をもって見守りたい。