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旭川の顔といわれる平和通買物公園のリニューアルは、8条通部分が完成した後、一部商店街や市民の間から「冷たい感じがする」「街路樹が貧弱」などと批判の声が続出し、工事が中断していた。市は『買物公園フォーラム』を企画するなどして計画への理解を求めたが、買物公園企画委員会を中心とする推進派と反対派の意見調整はなかなか進まなかった。
この間に、旭川のもう一つの歩行者専用道・銀座通は、旧来のイメージを変え銀座仲見世通として再生オープンしている。
新たに建立した弁天神社を中心に、東京浅草の仲見世通の雰囲気を演出。鳥居に似せ朱色に塗られたモニュメントが個性的だ。
6月21日にオープンした後、7月8月と夏の間、趣向を凝らしたさまざまなイベントが行なわれた。屋台村、昔懐かしいチンドン屋、猿回し公演など、商店街事務局だけでなく、店主達も朝から夜遅くまで準備に携わり、再生した通の下町風情をアピールした。
苦労のかいあって、銀座仲見世通にやってくる買物客は増えているそうで、私の知り合いの商店主は「午前の早い時間から、また遠方からお客さんがやってくるようになり活気が少し戻った感じがする」と表情が明るい。
北海道東海大学の学生たちが一役買っていることも、商店街を活性化させている。仲見世通オープン時のイベント協力に始まって、先日は、空き店舗を自分達で改装しギャラリーを兼ねたカフェをオープンさせた。カフェのメニューは豊富で料金が安く、ギャラリーでは学生達の作品が発表され、若い人が集まる場となっている。
銀座商店街はどちらかといえば、年齢の高い人たちに支持されていたが、学生達の感覚で若い人たちも集まる要素もプラスされるのは非常に喜ばしい。
話を買物公園に戻すと、一部商店主や市民の間からあがった批判を受けて、敷石に自然石を使う、手の噴水は西武デパート前に移設する、石のベンチを木製にかえるなどいくつか原案を修正することで両者の合意が成り立ち、10月中には工事が再開されるようである。数カ月、時間はロスしたが、賛否の議論どちらも買物公園を愛するがゆえのものと思う。
なんといっても、平和通買物公園は日本で初めての歩行者天国である。後に続いた全国の歩行者天国に遅れをとってしまったが、元祖として今後は商店街や関係者が一致協力し、市民の誇れるメインストリートとしての再生を期待したい。
中心部商店街の空洞化は、全国の地方都市が抱える共通の問題である。しかし、いずれ復権の時代が来るとも言われている。確かに今は郊外に次々誕生するショッピングセンターの攻勢にたじたじであるが、インフラと利便性ではやはり中心部が優位なのである。
復権の条件は、大型駐車場の整備と交通アクセスの充実、そして郊外に負けない魅力ある店舗づくり。北国の場合はそれに雪対策が加わる。
たまたま同時期に、旭川を代表する二つの中心部商店街のリニューアルが進んでいる。銀座仲見世通はこれからアーケード建設に入り、買物公園は通りの整備の仕上げに入る。仲見世通は生活のにおいがする庶民性を、買物公園は都会的センスあふれる街並みづくりというコンセプトを忘れず、市民が、また外から訪れた人も楽しめる商店街を誕生させてもらいたい。
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