2002年 6月号 No.402


東鷹栖あきらめ?近文地区のホクレン所有地にねらい
イオン(旧イオン)出店にホクレンショップが抵抗
 
 旭川市東鷹栖に大手スーパー・イオンが出店表明してから6年になるが、市街化区域編入問題が一向に進展せず計画は頓挫したまま。さすがにシビレを切らしたか、イオンは旭川新道に近い近文の約2万5000坪の土地に出店意欲を見せ、現在、所有するホクレンと交渉中だ。

今津寛現職復帰?で旭川市長選に風吹くか
 
 鈴木宗男衆院議員の進退がいよいよ窮地に陥る状況の中で、今津寛前代議士の繰り上げ当選の可能性が現実味を帯び、あわせて旭川市内では市長選への関心も深まってきた。今津氏が現職の代議士である場合と、そうでない場合とでは、自民党の市長選への取り組み姿勢が大きく違ってくるからだ。今津氏が近い時期に国会議員のバッチを付けることになるかどうか、それは自民党や市民有志が、3選をねらう菅原市長に対立候補を立てるかどうかにも深く関わってくる。

茂田が仕掛けたセルフ・ガソリン戦争
 
 茂田石油の台場給油所と旭川第一興産の永山にある給油所が共に4月23日、セルフ式に衣替えした。ライバルのスタンドもこの後、追随の動きを見せている。過去には全国有数のガソリン価格激戦地といわれた旭川地区はこの10年近く平穏状態が続いていたが、一転セルフ戦争≠フ様相となってきた。

(株)高組が日本版401Kを道内初導入
 
 掛け金を自分で運用しながら老後の年金資産を形成する「確定拠出年金」(日本版401k)。企業年金の一種で昨年10月の制度発足以来、全国で70社以上が導入しているが、道内初の導入を目指し、旭川の中堅建設会社の(株)高組(市内3条19丁目、高喜久雄社長)が準備を進めている。

空きビル目立ってきた旭川市中心部
 
 空きビル、空き店舗が旭川中心部で目立つ。売り値もテナント料もバブル期に比べるとグンと下降したのだが、なかなか買い手や借り手は見つからない。シャッターを閉ざしたまま買い手を待つ生命保険会社のビルなどは、どん底旭川経済を象徴しているかのようだ。 

旭川初のタレント養成所「第三創鼓」
 
 華やかな芸能界入りを夢見る若者は多い。しかしその一方では、そこまでの道筋を見つけられず、簡単に夢を諦めてしまう若者も多い。なにも初めから大都市を目指すことはない。地方都市にいながらも、才能に磨きをかけ、堅実に芸能界デビューのチャンスを待つことができる。旭川初のタレント養成所「劇団・第三創鼓」は、そんな夢をかなえてくれるところだ。

「まんだら横丁」に賭ける銀座商店街
 
 駐車スペースの広い郊外店に客足を奪われ、全国の商店街が生き残りに必死だ。旭川市民の台所として古くから親しまれてきた旭川銀座商店街も再生をはかろうと昨年6月に『銀座仲見世通り』としてリニューアル。さらに今年6月からは物販、飲食店9店舗が出店する『まんだら横丁』を商店街表玄関口の4条14丁目右にオープンさせる。地盤沈下に歯止めをかけたい同商店街では『話題性で、集客力の向上につなげたい』と大きな期待を寄せている。

イワクラホームが富良野で大規模住宅団地構想
 
 道内の都市では札幌に次いでナンバー2の知名度を誇り人気の高い富良野市。自然環境、住環境の良さにあこがれて移り住む人も多いが、なぜか人口2万6千人の地方都市にしては宅地が“高値”で推移してきた。大規模宅地開発がこれまであまり行われなかったのが大きな理由だが、市内東部に位置する大沼で今、大規模住宅団地の構想が進んでいる。札幌に本社を置く大手住宅メーカー・イワクラホーム(株)(原田和彦社長)が取り組むものだ。

今月の視点
内部告発も一種の情報開示である......西田 勲
 

 国会議員の不祥事が続いている。秘書給与流用事件で辻元清美氏が議員辞職し、その後元秘書の多額脱税事件で加藤紘一氏、そして元政策秘書の公共工事受注に絡む裏金受領疑惑で井上裕前参院議長と、立て続けに3人の代議士が辞職を余儀なくされた。

 自民党を離党した鈴木宗男氏も絶体絶命である。国後島の宿泊施設建設工事をめぐる疑惑で秘書らが逮捕されたが、これだけでは終わらず贈収賄事件に発展しそうで与党内からも鈴木氏の責任を追及する声が高まっており、議員辞職は避けられない情勢のようだ。あるいは本誌6月号が店頭に並ぶころには、鈴木氏は議員辞職しているかもしれない。また、田中真紀子前外相も秘書給与流用疑惑で立ち往生している。

 こうも次から次へと疑惑や不祥事が飛び出すと、「国会議員はみんな疑惑だらけ。これでは議員はだれもいなくなってしまうのではないか」とさえ思えてしまう。

 なぜこのように国会議員の不祥事が相次いで暴(あば)かれるのだろうか。一連の疑惑報道で売れに売れた週刊新潮の取材能力もすごいものであるが、やはり、内部告発が多いということだろう。具体的な資料がなければ取材も始まらないのである。国会の参考人招致、証人喚問での野党議員の追及も、内部告発、極秘資料入手の有無で鋭さが決まる。 

 ところで今、国会で『人権擁護法案』や『個人情報保護法案』などが審議されている。いわゆるメディア規制法案である。

 背景には、行き過ぎたマスコミ取材を抑制しようとの考えがある。確かに、テレビのワイドショーや新聞、週刊誌などで信ぴょう性の薄い情報をひたすらにセンセーションに報じる場面も多い。特定の人間を追いかけこれでもかと際限なく私生活を暴き、また身内の死に泣き崩れる人に無神経にマイクをつきつける光景は、だれが見てもやり過ぎである。

 しかし、今審議されている法案は、市民の知る権利を阻害しかねない危険性も持っている。

 例えば、情報の入手方法は「適正な方法でなければならない」としている。言い回しは微妙だが、これでは不正に対する内部告発を元にした取材は「情報の入手方法が適正でない」と言われかねない。しかも、適正かどうかの判断は所管する省庁の大臣が行うのである。つまり、官が法でメディアを規制する可能性が著しく高いのである。

 言うまでもなく言論の自由こそ民主主義の根源である。アメリカやヨーロッパには表現の自由や国民の知る権利をそこなうような法律はない。

 前述したように、今騒がれている一連の国会議員の不祥事は内部告発が発端となりメディアが追及し明らかしてきたものである。

 残念ながら今の日本には、政治家も官僚も企業も、内部浄化の力はない。法の番人である警察や検察の不祥事、外務省の裏金問題、雪印の輸入牛肉偽装事件、政治家と秘書の不正など、いずれも内部告発とメディアの追及がなければ明るみにならず、闇から闇に処理されていたのである。

 内部告発は一種の情報開示である、と私は思うがどうだろうか。

 先日、ジャーナリストの田原総一郎氏と話をする機会があったが、田原氏は「メディア側にも取材姿勢を正す必要があるが、それは官がするものではなく、メディア業界が映倫のようなチェック機関をつくり自浄努力するべきである」との考えを述べていた。私も同感である。