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中国製のダイエット健康食品を服用していた女性らが肝臓障害を起こし、死亡者も出るに至って大きな社会問題となっている。
今回の問題が発生する半年前の今年3月には、中国産冷凍野菜から基準を上回る残留農薬が検出され、翌4月には中国産ハチミツから抗生物質が検出されている。この他にも、下ゆでされた冷凍ホウレンソウから使用が禁止されている農薬が見つかったり、ファミリーレストランに納入された食材から基準値の12倍を超える農薬が検出されたり、ジャムにカビが見つかったりと、消費者を不安にさせる中国産農産物・食品にまつわる話は尽きない。
中国から輸入される野菜のほとんどは、日本の食品メーカーや商社が介在し、日本市場の基準に合うように栽培、農薬などの使用も厳重に指導され安全とのイメージがあった。しかし実際にはかなりずさんであることが一連の騒動で露呈したのである。
ある雑誌に掲載された中国の食品工場のレポートに、加工現場の実態が描かれているのでいくつかを紹介しよう。
「中国の工場の水はどこもかび臭い。カビの胞子が混入しているわけで、もう1度浄化しなければならないのだが、水処理は人件費より高くつくのでやらない。日本の企業は知っているがそのまま買い付けている」「蒸し暑く、従業員は手袋をしていないなど衛生管理に問題が多い。消毒も不完全でハエがブンブン飛んでいる」「異物混入をチェックする装置は電気代がかかるから動かしていない」「日本向けの煩雑な表示が面倒なので大手メーカーと同じ商品表示を丸写しにしている」。どれも食品の安全を考えるとゾッとする話である。
もう10年くらい前になるが、ウーロン茶が大ブームを起こしたことがあった。酒を飲めない私は、体にも良いと考え飲食店でガブガブ飲んでいたが、このウーロン茶メーカーの社員から「あまり大きな声では言えませんが、ウーロン茶の原料はほとんどが中国産で、すごい量の農薬を使用しているのでほどほどにした方が良いですよ」と注意されたことを今でも鮮明に覚えている。
本来、日本に入ってくる段階で国がチェックすれば良いのだろうが、膨大な輸入食品の一つ一つをチェックするのは現実問題として不可能であり、行政頼みではすまない。銀行を預金者が選ぶ時代になったように、消費者も自己防衛意識を高め安全な食品かどうか選別する目と味覚を持つしかないのである。
食品問題研究家の増尾清氏は「食品メーカーのモラルは地に落ちている。行政もあてにならない。だから、消費者が主導権を握ることが大切。消費者が買わなければ、農薬の使用量も製品表示も企業は真剣に考える」と話しているが、私もその通りだと思う。
ご承知と思うが、旭川近郊は品質の良い野菜が大量に栽培生産されている。北海道は気温が低いため、本州と比較しても農薬の使用量は少なく、しかもどこの栽培農家も品質を重視し有機栽培が増えつつある。
輸入品などと比べると価格が高いということで地元で消費されるよりも東京などに送られるのが多いそうであるが、品質と安全性を地元のわれわれがもっと評価すべきである。価格が安くても、中国産のように農薬を大量に使用し表示はまったくあてにならないのでは生命にさえ関わる。この際「野菜は地場産品」という意識を消費者は持つべきだろう。地域の農業振興にもなり一石二鳥である。
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