|
最近の市民の関心事といえば、何といっても廣野組会長廣野忠雄氏殺害容疑で逮捕された半澤兄弟のことである。
ガラス加工会社などを経営していた半澤兄弟に関しては、廣野氏殺害事件が起きて間もなく、深く事件に関わっているとのウワサが流れ、事件から2ヵ月後に新規雇用助成金不正受給の疑いで逮捕された時点で「これは別件逮捕で、本命は廣野氏殺害容疑」との見方がもっぱらだった。このため殺人容疑での兄弟逮捕のニュースにも、「あーやっぱり」というクールな反応が多かったと感じる。ただ、犯行の動機や方法などでまだまだ謎も多く「本当に兄弟の犯行なのか?」との疑問の声もあり、捜査関係者の努力で事件の全貌を一日も早く明らかにしてもらいたいものだと思う。
容疑者逮捕に次ぐニュースといえば、旭川市長選だろう。
当初はこれといった有力な対抗馬の名があがらず、菅原市長の独走かと思われていた情勢で、前道議の東国幹氏が出馬を表明した。市長選はやはり、候補が街づくりで激論を交わしながら戦うのがいい。市民も市長選を機会に旭川市の将来について真剣に考えてもらいたいものだ。
ところで、このようなニュースが目立つ中であまり新聞などに取り上げられなかった事がある。それは旭川市議会の定数問題である。9月22日に開かれた定例市議会で何の論議もないまま全会一致で定数は40人と可決したのである。
ご承知のようにどこの自治体も財政はひっぱくし議員の数や報酬を減らしている。民間企業においてもデフレ経済にあってリストラをはじめ、せいいっぱいの企業努力をし、なんとかしのいでいる。それでも倒産は後をたたない。
それにもかかわらず市議会は40人を可決してしまったのである。
旭川市議会の議員定数は、長く44人であった。もう15年前になるが、旭ダンケの山下弘さんや龍後設備の龍後広幸さんらが定数削減の市民運動を起こしたが議会に拒否され、4年後に市議会内にある公正クラブが「4人減」の提案を出したがこの時もあえなく否決された。3度目の挑戦が平成10年。市民委員会連絡協議会会長などの経験がある袋井清松さんを中心につくられた市民の会が定数削減を議会に迫り、ようやく「4人減」を実現したという経緯がある。
3度目の市民運動が実って前回の市議選は定数40人で行われたわけだが、明年4月の市議会選挙もこの定数40人で競われることになる。36万人都市の旭川の場合、上限が46人と決まっているだけで、そこから何人減らすのかは議会に委ねられていたのである。
実は経済界の中から「40人でも議員の数は多すぎる。さらに定数を減らすべきだ」との声があがっていて、再度、陳情の気配もあった。今回、何ら議論されることなく全会一致で可決を急いだことに対し、「来春に市議改選期を控え、これ以上減らされてはわが身に火の粉がふりかかる、落選しかねないと恐れて先手を打ったのだろう」と批判的に見る市民もいる。
可決した後に言ってもしかたがないのかもしれないが、私は以前から人口1万人につき議員一人、つまり定数36が望ましいと思っている。旭川の法定上限は46人である。全国の自治体議員の削減率は20%だから46人×0.8=36、という計算も成り立ち説得力があるのではなかろうか。
大きなニュースの中で見過ごされてしまった今回の定数問題の結果を見て、恒常的に議会を監視し市民の意思や意見が反映される第三者機関の設置が重要だと改めて痛感した。
|