早いもので季節はもう秋。上川盆地を見下ろす大雪山系の山頂付近はすでに雪に覆われている。大雪山から下界にまず下りてくるのが紅葉、それに続くのが雪。そう。冬支度に取り掛からなければならない季節が再びめぐってきたのだ。
旭川市内に住むMさんは、数年前から気になっていた。無落雪建築のマイホームを建てたのだが、平らな屋根の縁には傾斜がついていて、その上に積もった雪が隣家の敷地内に落ちてしまう。本来なら屋根の中央に向かって少しずつ流れていくはずの雪も、風に押し曲げられるかのように外側に張り出し、雪庇を形成して隣家に向かって落ちていく。とくに被害はなかったし、隣家の住人から苦情を言われたわけでもなかったが、マナーに敏感なMさんとしては、少しの雪でも隣家の敷地内に落ちていくのが我慢できなかった。
そこで各種の融雪装置について情報収集を開始。本誌の紹介記事に目がとまり、日本セプロに相談した。同様の機器を販売・設置しているほかの業者にも相談したが、施工が簡単であること、比較的低コストであることなどが決め手となり、日本セプロの新融雪システムの導入を決めた。
施工は昨年12月に行われた。フレキシブルな電熱ケーブルが敷設されたのは、四角い屋根の一辺だけ。ほかの方向は雪が落ちても問題なかったから、システムは比較的小規模なもので済んだ。
スイッチを入れると、ほぼ期待した通りに雪は解けた。ただひとつ計算外だったのは、雪が融けたあとの水がすぐに凍って長さ数センチのつららが伸び、隣家の敷地に落ちる可能性が出てきたということ。通常ならまったく問題にならない長さだが、妥協を許さない性格のMさんはつらら対策について日本セプロの担当者に相談。3月に再び工事が行われ、屋根の先端に沿って雨どいが取り付けられた。今度の冬から融水は雨どいとパイプを通って流れ出すから、小さなつららさえも形成されないはずだ。
融雪効果を確認した上で、構成を柔軟に調整できるのも日本セプロの新融雪システムならではの特徴。屋根のトタン板をはがしたり、穴をあけたりしないから、度重なる工事で家が傷むこともない。
隣家との間隔が短い住宅地では、Mさんと同じような悩みを抱えている人が多いのか、施工後、新融雪システムの取り付けは近所でも話題になった。ほかの業者も、「ここまでやるところは、他にない」と驚いたというから、Mさんの家に取り付けられた装置がいかに周到であるかがよくわかる。
新融雪システムについてのお問い合わせは、お早めに日本セプロまで。