日 本 セ プ ロ の 提 案 す る 冬 の 快 適 ラ イ フ

危軒先の歩行者急増 安全守る屋根融雪

 屋根に雪が降り積もるのは、なにも住宅だけではない。市の中心部にある商店の屋根にも雪は積もり、時間が経てば地面に落ちる。道路と建物の間隔がほとんどない商店の場合、悩みは住宅より深刻だ。ある商店が屋根融雪システムを導入するまでの経緯を取材した。

通行量が急増

 旭川市科学館(サイパル)、宮前ショッピングセンター、国の合同庁舎。次々と新しい建物や施設などが登場して、人通りや車の交通量が急増しているのが大雪通。道路がにぎやかになれば、商売繁盛につながると期待するのが経営者の自然な心理だが、宮下通と大雪通の交差点で(株)○長長江米穀店を営む長江利規社長にとっては、心配のタネが増えた。

 「昔、この大雪通は行き止まりだったから、車も通行人もほとんどなく、落雪も気にしていなかったんです。いまでは雪やつららをこまめに落とさなくてはなりません」

 雪・つらら対策が必要な屋根は、大雪通に面した2階と、宮下通に面した看板の裏側の2カ所。放っておけば2階の屋根からは、太さ十数センチ、長さ2メートルものつららが垂れ下がり、看板は雪の圧力のために歪んでしまう。壁を横断するかたちで設置されているエアコンのホースを、落下したつららが断ち切ってしまうことも。長江さんはこまめに屋根に登って雪を下ろしていたが、根本的な対策が必要だと感じるようになった。

 「屋根からは地面が見えないので、雪下ろしの最中、下を誰かが通らないか心配で……。家のすぐ前が道路なので雪を別の場所に捨てに行かなければならないし。なにより、常に落雪を心配しているのがいやだったんです」

心配せず商売に集中

 本誌記事で日本セプロの新屋根融雪システムを知った長江さんは、ユーザーの某パチンコ店の様子を視察しに行った。この店の関係者も、新融雪システムの性能に太鼓判を押したことから、長江さんは同システムの導入を決意した。

 「トタン板をはがさず、その上に電熱ケーブルを設置する方法だから、電熱ケーブルと雨どいの工事は1日で完了しました」

 対策が必要な2カ所の屋根に柔軟な電熱ケーブルが設置された。積もった雪は効率的に融かされ、水は雨どいを通って下水に捨てられる。これで雪やつららが落ちてくる心配はなくなり、長江さんは大雪が降ったあとでも商売に専念できるというわけだ。

 取材した時点では、まだほとんど積雪はなかったが、本格的な降雪期となれば、新屋根融雪システムが実力を発揮する。合同庁舎に向かう職員、スーパーマーケットを訪れる主婦、回転寿司店に向かう家族連れ、そしてサイパルへと走っていく子ども達の安全を、先進の技術が屋根の上から守ることになる。

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